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読書相談  〜調べ物手伝います〜

第72号 編集・発行:吹田市立山田図書館  2010年8月1日 

『図書館で本を借りる』−これは当たり前ですが、もう一つ当たり前のサービスなのに知られていないことに『読書相談』があります。
これは簡単に言うと、本に関する質問に答えたり、皆さんが本を使って調べ物をされる時にお手伝いをしたりすることです。実際にどんな相談があって、どうお答えしたかご紹介します。

<質問内容>
作家・水上勉の読みは「みなかみ」か「みずかみ」か、正しくはどちらですか。また、いつから、なぜその読みになったのでしょうか。

<回答要旨>
山田図書館が所蔵している水上勉氏の著作や各種の文学辞典上では、両方の読みのものがあり、読みについての解説はなく、インターネット上のフリー百科事典ウィキペディアには、「『みずかみ』が本姓で『みなかみ』がペンネーム」とありましたが、その裏付けがありませんでした。そこで、さらに調べてみることにしました。
 
国立国会図書館のレファレンス協同データベース(全国の図書館で行われた読書相談の記録を集めたもの)で検索すると、山梨県立図書館が次のように記録していました。

 「東京の友人や出版社の人々にはミナカミと呼ばれていること、ミズカミと呼ぶのは出生地若狭の役場と村の人々であり、人が呼ぶのだからいちいちミズカミと反論するのもひかえ、姓などといってもどちらでもいい気がしていたとあり、最後に『ミズカミツトムでゆきたいと思う』とある。本名は『ミズカミツトム』。」(水上勉「エッセイのこと」『図書』岩波書店 1987年2月刊より)

他にも「みなかみ」と呼ばれていたが、のちに「みずかみ」となっていったことがわかる資料がいくつか見つかりました。
以上のように、ウィキペディアの記述とは違った回答となりました。

『図書』1987年2月号は、大阪府立図書館が所蔵していますが取り寄せできない資料のため、お尋ねいただいた方には、府立図書館への郵送でのコピー申込み方法をご案内し、回答に至るまでの参考資料をすべて見ていただきました。

郷土資料コーナー◆

吹田市の図書館では、大阪府や吹田市に関する資料を集め、郷土資料コーナーを作っています。今回は、最近受け入れした資料から3冊をご紹介します。

『北大阪に眠る古代天皇と貴族たち 記紀万葉の歴史と文学』市瀬雅之/著(梅花学園生涯学習センター)

「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」とは、吹田市内の垂水神社を詠んだものとして有名な歌ですね。それ以外にも、万葉集には「垂水」を詠み込んだ歌が、他にも2首あるそうです。

その一つ。
「命幸久吉石流垂水々乎結飲都」
はい、万葉仮名で書かれています。どう読むのか? 難訓歌として、テキストによって読み方が異なるようで、その読みの検証を、市瀬梅花女子大学教授(文学博士)が公開講座の中でお話し下さっています。さて、どのように訓読されているのやら。それは本書を手元にお取り寄せください。

次は、吹田市の温暖化効果ガスの削減目標について。どんな数字が出されているか、皆様ご存じですか? 2020年度目標が1990年度比25%、2050年度目標は1990年度比75%とのこと。この実行企画策定に向けて、まずは各分野でのエネルギー消費のあり方を見直すために下記のビジョンが策定されました。

『吹田市地域新エネルギー・省エネルギービジョン』吹田市環境部地球環境室/編集(吹田市環境部地球環境室)

最後に。2009年にアメリカンフットボールの市民クラブチームとして再出発することになった「吹田マーヴィーズ」。チーム初のオフィシャルブックが発行されました。目指すは日本一! がんばれ吹田マーヴィーズ!

『吹田マーヴィーズオフィシャルイヤーブック SEASON09−10』(クラブマーヴィーズ)

吹田市の図書館では、大阪府や吹田市に関する資料を集め、郷土資料コーナーを作っています。市民の皆様が書かれた本も吹田市立図書館が保存していく貴重な資料です。ご出版の際にはご寄贈くださいますようお願いいたします。

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